どんな場面でも、日頃の成果を発揮していつも通りに
会話したい? この方法で練習すれば効果的!
できるだけ具体的に想像しましょう
「英会話:緊張して言葉が出てこないとき1」では、緊張するときの心理的メカニズムを状況別にみてきました。
ここでは、
のうち、【A-1】【A-2】【B-2】【C-1】にあてはまった場合の具体的な方法をご紹介します。
【A】にあてはまった場合
【A-1】
原因:英語は話せるけれど、 単に1対1の会話に慣れていなかった。
解決策:積極的に外国人と話す機会を増やす。
具体的な方法:
オンライン英会話等を利用して、
・ 1対1の会話経験を増やす
外国人も参加するサークルに入り、
・ 自分から積極的に話し掛けることで、会話の機会を増やす
(Meetupや英会話カフェなどを利用するのも〇)
【A-2】
原因:英語そのものに慣れていなかった。
解決策:英語そのものの基礎力を上げることが重要です。
とりわけ、普段の生活においてバーチャルな状況を想定して会話の練習をするのが効果的。
具体的な方法:
1)自分が英語を話す状況を想定する
[例]
- 外国人に道を聞かれた
- 電車のホームで、どの線に乗れば目的地に着けるか聞かれた
- 外国人と友達になって、遊園地に一緒に遊びに行くことになった
など。
状況が設定できたら、
2)自分の知っている単語から、その状況に合う(事・物)を選んでいく
- [道を聞かれた場合] 方向や建物の名称など。
- [電車の乗り方について聞かれた場合] 電車の特徴や乗り換え方など。
- [遊園地に行く場合] 乗り物の名前、乗り物の種類など。
3)今度は、今選んだ(事・物)に合った動詞を選んでいく
- [方向であれば] go straight, turn left/right at [目印になるもの、例:the second corner]、 go past the [建物の名前など]、[It’s] across the street、など。
- [電車の乗り換えであれば] take the [何線か、例:Yamanote Line]、just transfer to the [何線] at the [駅名] to go/get to [目的地]、など。
- [アトラクションであれば] [Let’s] ride/get (on) a/the roller coaster (ジェットコースター)/ferris wheel (観覧車)、go to a/the haunted house (mansion) など。
4)次に前置詞を選んで、場所や時間を決めるといった具合
中心になること・ものを説明できるようになったら、
5)その前後のやりとりを考えましょう
[例]
- 初めて会った人なら、なんと答えるだろう?
たぶん、O.K./ Sure, how can I help you? だろうか? - 友達と久しぶりに会ったら、なんと言うだろう?
たぶん、Hi/Hey, how have you been?/what’s up?だろうか? - 別れ際には、
たぶん、See you later/See you then (次の約束をしたとき)だろうか、など。
このような調子で、思いつくままどんどん英語で言ってみましょう。
表現が正しいかどうかは、ここでは気にしないこと。
とにかく、イメージして言葉にしていくことが重要です。
慣れてきたら、自分が想定した状況が描かれているもの(TVドラマやアニメ、YouTubeなど)をチェックしてみるといいでしょう。
自分が言いたかったことが、どのように表現されているかを確認できます。
チェックまですれば、リスニングに役に立ち、実際の会話の流れをイメージしやすくなります。
本サイトの「 今週のフレーズ – Phrase of the Week 」では、実際の会話の場面を想定したダイアローグ(会話文)を毎週一回、お届けしています。
英語圏で日常的に使われている、英語特有の表現や言い回しをさまざまなシーンにあてはめた、ストーリー仕立ての会話集です。
あなたもカリスマ・スピーカー
【B】または【C】にあてはまった場合
【B-2】または【C-1】
原因:1対1であれば特に問題なくコミュニケーションがとれるが、人数が多くなったために圧倒されている状態。
解決策:同様の状況に慣れることで解消するはず。
大勢の人の前で話しているというバーチャルな状況を想定して、スピーチの練習をするのが効果的。
具体的な方法:
1)まず、自分が大勢の人の前でスピーチをしている状況を想定します
そんなことを言われても、目の前に人がいないと思うかもしれませんが、
2)ここは想像力をフルに働かせてバーチャル空間を生み出しましょう
3)自分が好きなキャラクターに扮して、聴衆に向けて話をしましょう
TEDのような空間で、自分の関心のあるテーマについて話していることを想定しても良いでしょう。
4)準備ができたら、次のことに気をつけながら話し始めましょう
a. 話す内容と順番はこれでいいか?
b. 聴衆を惹きつける声のトーンは?
c. 全方向を均等に見渡せているか?
など。
何度も練習して、納得がいくようになったら、
5)スマートフォンなどで自分の姿を録画してみましょう
最初から録画して、上達具合を確認するのも〇
あとは、上手く出来たときの自分の姿を脳に焼き付けて、実際の会話の場面に臨むだけです。
回数を重ねるほど、次の機会には、イメージしたとおりに話せるでしょう。