英語の”Do”はさまざまな状況で使える便利な万能動詞
使い方を熟知すれば、表現力アップ間違いなし
“do”のイメージと用法
”do”と聞いて、まず思い浮かべるのは「～する」でしょうか。
“I need to do some exercises.”：「ちょっと運動しないと」
“I have been doing the/my homework since this morning.” ：「朝から宿題をしている」
”do”には「準備」や「調整」の意味もあり、状況説明に便利な単語です。
「実行/遂行」の”do”
この”do”は、先ほどの「宿題」や「運動」と同じ「実行/遂行」の意味。“do” + 「名詞」でいろいろなことを表現できます。
特に、[家庭]で使える表現として、
do the dishes ： 洗い物をする
do the laundry ： 洗濯する
do [some/a bit of] gardening ： 庭いじりをする
do [one’s] household accounts ： 家計簿を付ける
do [one’s] taxes ： 納税手続きをする、所得税の確定申告を行う
など。
「準備」の”do”
次の”do”は「結果として」ではなく、「目的を達成するために、必要なことをする」が原義です。
特に、[仕事]で使える表現として、
do business with ～ ： 〜とビジネスをする、～と取引する
do [some] paperwork ： 事務処理をする
do [some/a lot of] research ： 調査する
do [some] overtime ： 残業する
[例] I have to do some overtime to get this job done.： この仕事を片付けるために残業しなければならない。
など。
「調整」の”do”
次の”do”には、「調整」のニュアンスがあります。
例えば、
do a good/great job ： いい仕事をする、上手くやり遂げる
[例] You did a great job.：よくやったね。いい仕事をしたね。
do well at ～ ： ～でうまく行く
[例]
１．I did well at work.
～の部分が“business” や “work” で「仕事がうまくいく、業績が良い」
２．You surely will do well at school.
～の部分が“school” で「学業成績が良い」
do with ～：～があればやっていける
[例] I could do with a cup of coffee.：一杯のコーヒーがあれば十分。
do without ～：～なしではやっていけない
[例] She could do without her smartphone for a day.：彼女はスマートフォンなしでは1日もいられない。
（これらの [could] は仮定法です）
など。
そのほかの”do”を使った独特な表現
”do”にはそのほかにも、便利な表現がたくさんあります。
一例を挙げると、
will do ： 間に合う
[例]
１．Anything will do. ： 何でも結構です。
２．Either will do. ： どちらでも構いません。
have to do with ： ～と関係/関連がある
[例]
１．Her strength has to do with her harsh experience.：辛い経験をしたことで彼女は強くなった（～と関りがある）
２．His attitude has to do with the consequences.：彼の態度が、その後の結果を招いた（～と関係がある）。
have nothing to do with ： ～と関係/関連がない
[例]
１．A series of events has nothing to do with the current recession. ： 一連の出来事は現在の不景気とは関連していない。
２．It has nothing to do with you. ： 大きなお世話です。
（同義では、It’s none of your business. がありますが、突き放すような響きのある表現です）
do away with ～ ： [制度などを] 廃止する
[例] People in the world protest in the hope of doing away with outdated rules.：世界中で時代遅れのルールの撤廃を求めて抗議活動が行われている。
など。